沖縄の台風と木造住宅
かつての沖縄には木造住宅が立ち並び、今のようにコンクリート住宅はありませんでした。
しかし、一時期の沖縄は、実に80%以上がコンクリート住宅だったそうです。
「沖縄で木造住宅を建てて本当に大丈夫?」と思う理由の一つが【台風】といえるでしょう。
今回は木造住宅が台風に耐えられるのか?という内容をご説明していこうと思います。
まずは、木造住宅しかなかった沖縄に、コンクリート住宅が増えた経緯からご説明していきましょう。
沖縄から木造住宅がなくなった理由
かつての沖縄には木造住宅が立ち並び、瓦屋根に漆喰とシーサーがあちこちで見られたそうです。
今は日本の中の沖縄でしたが、明治12年までは琉球王国と呼ばれる、いち国家でした。
今のような気象予報も発達していなかったころの沖縄は、昔から台風の被害に悩まされ続けてきたといいます。
その沖縄が第二次世界大戦の末期に戦渦に巻き込まれ、多くの木造住宅が焼失したことが、沖縄で木造住宅が急激に減った一番の理由です。
沖縄に台風が多い理由
沖縄になぜ台風が多いか・・・
私も詳しくはわかりませんし、調べたこともありませんでした。
ただ、昔から沖縄には台風が多いのが当たり前!!と受け入れていました。
台風の通り道なのは仕方ない・・・でも
なぜここまで被害が?
と、思いついて調べてみましたが、専門用語が並んでてよくわからなかったので、自分なりの解釈で分かりやすく説明すると
分かりやすく説明すると、高気圧と呼ばれる外側を台風は移動します。
日本付近から張り出している太平洋高気圧の周りを台風が進んでいきます。
沖縄らへんで、高気圧の影響によって、台風は北西か北東に進んでいきます。
つまり、沖縄付近が進路変更地点になりやすいので、台風が長く停留しやすく被害も多くなるということです。
さらに!
台風は海水温が高いと勢力を増します。
沖縄から南の海上の海水温が高く、台風を強くするのも理由の一つです。
沖縄は、台風の通り道ということだけではなく、被害が大きく、多くなる理由がそろっているということです。
台風についてわかりやすいサイトがあるので、よかったらご覧くださいね~
過去の木造住宅は台風に弱かった
戦争が終わり、物資の少なかった沖縄で、米軍が自国から持ち込んだ木材でツーバイフォー(2×4)住宅を建てたそうです。
アメリカで育った木材は、亜熱帯気候の沖縄には適していませんでした。
沖縄で木造住宅を建てて本当に大丈夫?という印象は、過去の木造住宅の印象のようです。
それほど台風やシロアリに対して弱い木造住宅の印象を植え付けてしまったのでしょう。
シロアリの被害が急増して、台風が来るたびに甚大な被害があったそうです。
そこで、沖縄県の北部からコンクリート骨材の材料になる石灰岩が豊富に取れたこともあり、コンクリート住宅を建てるようになりました。
はじめは壁の部分だけコンクリート住宅だったようですが、大きな台風が来るたびに被害があったことから、基礎・壁・屋根のすべてをコンクリートで作るようになっていったそうです。
台風に強く、シロアリの被害もツーバイフォー住宅ほどなかったことから、沖縄にコンクリート住宅が急増していきました。
沖縄の風土気候と、被害を最小限にしたい住民が、コンクリート住宅を選んだのです。
では、現在の沖縄のコンクリート住宅と、木造住宅の割合はどうなっているでしょうか?
台風に強い木造住宅
沖縄で建てられる住宅を対象に、木造住宅と鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)の割合のデータがあります。
平成24年から29年までの双方を比較した着工戸数の割合は以下の通りになります。
平成24年~平成29年
木造住宅 14.5%→29.1%
RC住宅 64.5%→48.2%
台風大国の沖縄で、木造住宅が増え続けているというデータになります。
実際に増え続ける沖縄の木造住宅が、台風に対しての対策や強度がなかったら、こんなに増え続けるでしょうか?
沖縄に増え続ける木造住宅の理由
住宅を建てる時に一番大切なのは壊れないことで、次にアフターメンテナンス。
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イスト&イシンホーム那覇店の木造住宅がなぜ強いか?
沖縄の耐風になぜ耐えられるのか?
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台風と同じくらい、シロアリについての質問もいただきます。
沖縄のシロアリに、木造住宅は耐えられるの?被害実績は?などにお答えするブログはこちらから。