沖縄の住宅は、耐風対策・シロアリ対策・暑さ対策が必要不可欠とされてきました。
近年はさらに、湿気対策やメンテナンスのしやすさなど、さらに住み心地をよくするための対策まで求められてきています。
コンクリート住宅も、木造住宅もふくめ、今回のテーマは【快適さ】に必要な断熱材についてお話を進めさせていただきます。
断熱とは
建築で求められる断熱について説明いたします。
建物で求められる断熱を簡単に説明すると・・・
冬暖かくて
夏涼しい室内!
を実現するための工夫を断熱といいます。
ちょっとだけ専門的に言うと、熱伝導率の低い材質(建材)をつかい、外気温に影響を受けにくい室内を作る仕組みのことを指します。
んっ?じゃあ沖縄では断熱は必要ないんじゃない?と思うかもしれませんが、沖縄は暑い!
そして、冬は意外に寒い!
快適に過ごす家には、断熱材は必要不可欠です。
コンクリート住宅の多い沖縄では、断熱材が使われている住宅がほとんどありません。
沖縄のコンクリート住宅に住んでいる方はわかると思いますが、夏は夜になっても室温が下がりにくく、冬は底冷えする室内なので、冷暖房費が結構かさみます。
そんな沖縄で求められる快適さとは一体どんなものなのでしょうか?
沖縄で求められる快適さ
沖縄では、外気温に影響されない室内温が、居心地のいい快適な室内を作るのに必要不可欠になります。その他にも湿気対策・台風対策・シロアリ対策など、多くの項目をクリアして、安心して住める住宅こそ快適な住宅といえるでしょう。
イスト&イシンホーム那覇店のブログには、今回の断熱以外にも、お客様からの質問を頂いた疑問や心配にお答えしたものが多くあります。
ブログ一覧を見て、気になりタイトルがあれば、ぜひご覧くださいませ。
では、話を元に戻して、快適な住環境を手に入れるための断熱について、さらに詳しくお話ししていきます。
建築で使う断熱方法には、断熱材と遮熱材がありますが、いったいどんな違いなのでしょうか?
断熱と遮熱の違い
専門的な話だと分かりにくくなってしまうので、わかりやすくお伝えすると・・・
防寒着のように
外気温を伝わりにくくするのが
断熱!
パラソルのように
日射を吸収しないように跳ね返す
又は
人が熱を感じる放射を
室内に入れないようにするのが
遮熱!
わかりやすい表現にすると、断熱と遮熱の違いはこんな感じです。
じゃあ、断熱熱がこもるの?と思うかもしれませんが、そうではありません。
熱も冷気も断熱して、外気の影響を受けにくくしてくれるのが断熱ですので、快適空間には必要不可欠という事になります。
断熱材も遮熱材もメーカーや仕様によって性能が大きく変わるので、家を建てる時はその辺も確認することをオススメします。
さらに!
断熱材は壁だけに入れても意味がありません。
冷蔵庫は屋根部も床部も壁部も冷気が逃げないように断熱がしてありますよね!
家も同じで、屋根も壁も床にも断熱がしていないと効果半減です。
ハウスメーカーによっても違いがあるところですので、しっかり確認してみましょう。
つぎは、沖縄の夏を快適に過ごす為に必要な通気対策について説明していきます。
通気層について
通気システムについて、以前ブログに書いたことがあるので、気になる方はご覧くださいませ。
さて、話を戻して通気層についてですね!
先ほどお話しした断熱部分を断熱層といい、通気層は断熱層よりも外側にある空気の通り道のことを言います。
通気層は床部・壁部・屋根部すべてにあります。
床部の通気層
イスト&イシンホーム那覇店では、通常の通気口よりも約1.5倍~2倍の通気性能の基礎パッキン工法を採用しています。
床下の通気層の上には断熱層があり、熱や寒さの伝わりを抑えてくれるだけでなく、湿気対策やシロアリ対策にもなっています。
壁部の通気層
空気が温まると上に流れていく性質を利用したパッシブ通気構造を採用しています。
パッシブ通気構造は、熱を上部に逃がすだけでなく、湿気を逃がす湿気対策にもなっています。
屋根部の通気層
天井と屋根の間にある小屋裏部分。小部屋部分には、室内から伝わる湿気や熱が溜まりやすい場所です。この小屋裏を常に効率良く換気できるよう、棟には熱や湿気を外部へ排出する自然換気棟を設置しています。熱を逃がすだけでなく、湿気対策やシロアリ対策になっているという事ですね!
まとめ
以上、沖縄の住宅に求められる【快適さ】に必要な断熱と遮熱ついてのお話でした。
イストの木造住宅には、沖縄で快適な住環境を手に入れる工夫やシステムが盛り込まれています。
さらに、快適な住環境を追及していくと、冷暖房費を節約できる省エネ住宅にもなるという事です。
木造住宅をお考えの方の参考になれば幸いです。
今回のブログの他にも、沖縄の住宅についてのブログも多くご用意しています。気になるブログがあれば、ぜひご覧くださいませ。
なお、よくある質問の答えもご用意してありますのでご利用くださいませ。
聞きたいことがあるけどブログにない!という方は、お気軽に質問・お問合せお待ちしています。