住宅を新築する時に「一体いくらかかるんだろう?」と思い、いろいろな住宅会社を調べるのではないでしょうか?
その時に【坪単価〇〇万円!!】と目にするのではないでしょうか?
建築は、材料や建築工法で大きく価格が変わってしまいます。
今回は、注文住宅を新築する時にかかる費用なども含めた価格の内訳を説明していきます。
沖縄は平均年収は都道府県中最下位。
1位の東京の平均年収は438万円。
沖縄の平均年収は337万円になります。
平均年収は低いようですが、注文住宅を新築する時の受注金額は決して低くはありません。
当社の調査で2018年から2019年までの沖縄県の注文住宅のチラシや広告などを見ると受注金額は3000万円~6000万円が立ち並び、坪単価も60~95万円が多いようです。
では、理想の家を建てたい!!と思い、沖縄で注文住宅新築すると、実際にどのくらいの価格がかかるのでしょうか?
今回は、沖縄の注文住宅の価格や坪単価についてお話していきます。
沖縄の新築の価格
沖縄で注文住宅を新築するといくらかかるの?という疑問にお答えしていこうと思います。今回、全国300以上の金融機関が住宅金融支援機構と連携して扱う、全期間固定金利型住宅ローン【フラット35】の解析データを引用させていただきます。
※この数字は、あくまで平均値です。
延床面積 | 34.4坪 |
敷地面積 | 75.4坪 |
建築費 | 2826.3万円 |
土地取得費 | 1476.3万円 |
合計 | 4302.6万円 |
※この価格には、付帯工事や諸費用は含まれておりません。
つまり、沖縄の注文住宅の価格は
建築費 約4300万円に付帯工事・費用を足した額が、沖縄の注文住宅にかかる価格ということになります。
ちなみに、全国平均は4112.6万円なので、沖縄は平均より約200万円以上割高ということになりますね。
家を建てる時には、いろいろな費用が掛かります。
沖縄で家を建てる時の価格の内容を詳しくお話ししていきます。
延床面積と施工面積とは
延床面積と施工面積・・・この時点で意味が分からない!と思った人もいると思います。
わかりやすく説明できるように頑張ります。
延床面積
建築基準法で含まれない、地下室・玄関ポーチ・ベランダ・小屋裏収納・一部の車庫などを入れない面積です。
売却の際に使われる面積は、延べ床面積が使われます。
施工面積とは
先ほどの建築基準法で含まれない、地下室・玄関ポーチ・ベランダ・小屋裏収納・一部の車庫が含まれた面積を指します。
注文住宅の場合、建築基準法に含まれていないこれらの面積にも費用が掛かります。
つまり!
坪単価を出すときに、延床面積と施工面積のどちらを使うかは決まりがありません。
延床面積が40坪でも、施工面積が50坪ということもあり得るということです。
建物の本体価格が3000万円の場合、延床面積だと坪単価75万円ですが、施工面積だと坪単価60万円ということになります。
業者によって違うので、見積もりの時などに確認した方がいいと思います。
では、坪単価とは何でしょうか?
新築の坪単価は
坪単価とは、住宅を新築する際の1坪(床面積)当たりの建築費。
建物の基本価格を建て坪面積で割ると出てくる目安です。坪単価の出し方は以下の通りです。
建て物の価格【2,500万円】÷建坪【40坪】=坪単価は【62.5万円】になります。
ここに注目!!
これはあくまで、建物本体の坪単価になります。
もっと話がややこしくなりますが、建築会社や設計事務所によって、坪単価の出し方も違います。
注文住宅を建てる時に、知っておきたい家の価格の内訳をわかりやすくしてみましょう。
ちなみに、沖縄の木造住宅の平均的な坪単価(2021年調査時の金額・2024年現在は材料の高騰もあり1.3~1.5倍)は以下の通りです。
- 大手ハウスメーカー 坪単価70~80万円
- ローコストハウスメーカー 坪単価45~60万円
- 工務店 坪単価60~65万円
- 設計事務所 坪単価60万~70万円
平成30年の新築の坪単価
注文住宅の受注金額を調べてみました。
平成30年の国土交通省の「構造別:構築物の数、床面積の合計、工事費予定額」1㎡当たりの工事費予定額は以下の通りです。
木造・木骨・モルタルは、1㎡あたり168500円
鉄骨造は、1㎡あたり214100円
鉄筋コンクリートは、1㎡あたり263100円
ややこしいので坪単価に直しましょう!
つまり平成30年の坪単価は
木造 約56万円
鉄骨 約71万円
鉄筋コンクリート 約87万円
沖縄の受注金額も大きく違いはないが、沖縄はコンクリートの材料が豊富に取れるため、鉄筋コンクリートの坪単価は80~85万円がおおいようです。
新築時の建築総費用=坪単価×坪数ではない
ここが注文住宅を建てるうえで皆さんが誤解している部分になると思います。
建築総費用とは
工事にかかる全額
です。
坪単価は
家本体の料金のみ
と、いうことは
さらに費用がかかる!
ということです
では注文住宅を建てるために、どんな費用が掛かるのでしょうか?
新築にかかる費用の内訳
すごーくザックリした内訳の方がわかりやすいと思うので、注文住宅を建てる時にかかる費用を説明します。
まずは、家本体を建てる時の建築費は以下の通りです。
- 土地代
- 建物本体建築費
- 外構費
- 付帯工事(仮設・管理費・土地改良等)
- その他費用・諸経費
以上になります。
建物本体建築費や土地代以外の③~⑤の説明をさせていただきます。
外構工事費
外構工事費は、本来は付帯工事に含まれるのですが、わかりやすくするために項目を別にしてあります。
境界塀・ウッドデッキ・植栽・土間工事・門扉・門柱・カーポート・駐車場・庭といった、家の外側の工事になります。
エクステリア工事と呼ばれることもあり、施主の理想によって予算も大きく違ってくる部分です。
設計の段階で、イメージを固めておかないと、後で予算が足りなくて中途半端になってしまうことに注意です。
建物のローンと一緒に予算に入れるとスムーズです。
家のイメージと庭のコンセプトがあっていることが、バランスのいい家の条件といえるでしょう。
自分でできることはDIYで、ゆっくり進めていくのも楽しそうですね。
お客様と請負業者が同じイメージを共有して、理想の家を作っていくコツの記事もございますので、よかったらご覧くださいませ。
付帯工事
付帯工事は建物の工事以外の工事を指します。
付帯工事は、以下の工事のことを指します。
- 古屋の解体工事(建て替えの際の解体や廃材の撤去処分など)
- 屋外給排水工事(道路から敷地内までの給排水管の引き込みと建物の給排水管との接続)
- 地盤改良工事(地盤の軟弱さによって工事の種類や費用が変わります)
- 造成・整地工事(土地を整地したり、高低差のある土地に擁壁を作る工事)
- 屋外電気工事(敷地外から敷地内まで電気配線を引き込む)
- 屋外ガス工事(都市ガスや天然ガスの場合、道路から敷地内までガスを引き込む工事)
- 仮設工事(工事のための足場組み、電気水道の仮設工事)
諸経費
住宅ローンを借りる時にも手数料がかかるってご存じでしょうか?
住宅ローンは額が大きいため、手数料もばかになりません。
他にも以下の手数料・諸費用がかかってきます。
- 印紙税
- 登記費用
- 住宅ローン借り入れ費用
- 不動産取得税
- 固定資産税清算金
- 仲介手数料
さらに引っ越し費用なども予算に入れておきましょう。
長文お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
家づくりは一生の買い物です!
後悔のない家にするために、沖縄での建築設計実績とノウハウを注いでアドバイスさせていただきます。
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