木はコンクリートや鉄よりも弱いのか?
【木】というイメージから、切れる・加工できる・コンクリートや鉄より弱いなどを連想する人も多いのではないでしょうか?
そんな【木】がコンクリートや鉄よりも本当に強いのでしょうか?
結果からお話ししましょう!
コンクリート・鉄・木材が同じ重さの時
木の強度は
鉄やコンクリートより強い
という結果が出ています。
「絶対嘘だ!!」と思った人!
木造住宅を購入しようとしてる人!
ぜひこの続きを読んで【木】について知っていただければと思います。
木の強さには2種類ある
木の強さには2種類あります。専門的に言うと、引張強度と圧縮比強度です。
でも難しいの大嫌いな私は簡単な言い方にしちゃいます。なんとなくで捉えてもらっていいです。
引張強度は、引っ張られる力に
どれだけ耐えられるかを
【ひっぱり強度】
圧縮比強度は、押される(圧力)力に
どれだけ耐えられるかを
【おされる強度】
と呼ぶことにします!
今は便利な世の中で、この2つの強度も様々な機関や企業が計測していますので、いろいろな情報をまとめてみました。
ひっぱり強度(引張強度)
同じ重さでのひっぱり強度として計算されているそうです。
板倉商事さんの計測で、鉄・コンクリート・木(ヒノキ)を比べると・・・
鉄の3倍
コンクリートの120倍
h-koge’s diaryさんの情報だと、1平方センチメートルの太さの棒を引っ張ると比べると・・・
大理石は80㎏
鉄は641㎏
木(杉)は2571㎏
というように、木材は【ひっぱり強度】にたいして非常に丈夫な材質といえます。
では【おされる強度】はどんな結果になっているでしょうか?
おされる強度(圧縮比強度)
板倉商事さんの計測で、鉄・コンクリート・木(ヒノキ)を比べると・・・
鉄の3倍
コンクリートの10倍
h-koge’s diaryさんの情報だと、1平方センチメートルのサイコロをつぶすのに、どのくらいの力が必要か・・・
大理石は256㎏
鉄は500㎏
木(杉)は1000㎏
という結果になったそうです。
つまり、引っ張られる力にも、おされる圧力にも強い優秀な建材ということです。
木は強度が増す
さらに、木は【強度が増す条件】と【劣化をさせない条件】の2つがそろうと木はさらに丈夫になり、長年たっても劣化を防ぐことができる。
どんな条件かをまとめてみました。
- 直射日光を避けると劣化を防げる
- 油分の多い木材は丈夫
- 古民家などのススによる炭化で強度を増す
- 防腐剤などで劣化を防げる
- 経過年数が150年~200年をかけ乾燥に伴い強度が増す
コンクリートや鉄は、経過年数と主に劣化していきます。
でも木は経過年数とともに強度が上がっていきます。
築200年の古民家や法隆寺などが現在もあるのは、木が優秀な建材であるからにほかなりません。
もちろんメンテナンスは必要だが、築30年から50年で建て替えてしまう日本の木造一般住宅は本当にもったいないと言えるでしょう。
現代の木造住宅は骨組みに木材を使うだけでなく、長寿命・高耐久の外壁を使うことで直射日光を避け、木材の劣化をさせないだけでなく、木材を乾燥させる換気システムや換気構造が確立されています。
住宅を建てる時は、耐久性だけでなく、耐腐生も考慮に入れた住宅をチョイスしましょう。
良い家を建てたい!後悔したくない!という人は、こちらのブログが参考になりますよ~
木は強いだけじゃない
木には、建材として優秀なだけではありません。
人に癒しを与えてくれる【リラックス効果】や、地震に強い【耐震性】、鉄筋コンクリートや鉄骨造に比べ【経済的】に優れていることから、近年は木造住宅が見直され、さらに改良されてきました。
つまり、木は単純な強さだけでなく、住み心地の良さや、経済面でも建築建材に適しているといえるでしょう。
木造住宅に対しての疑問や不安などがございましたら、木造住宅と建築に対しての疑問・不安・デメリットの【よくある質問をまとめてありますので、よかったらご覧くださいませ。